ぼうぶら ドリーム プロジェクト
オリエンテーション・出会いの場
テーマは・・・「Kasugaの宝を再発見!発信!」

地域の宝って何だ?

 1学期は、「Kasugaのよさをホームページに」で、自分たちの学校や地域の中から、よさを感じるものを調べて、各グループごとにホームページに(ハイパーキューブ)にまとめた。ほとんどが3・4年で調べたものであり、それをPCを活用してまとめるというところが5年生で工夫したことである。
 2学期になり再度子供たちに考えてもらった。「地域の宝って何だ?」3,4年で学習した課題や1学期に学習した課題、地域とのふれあい、地域の方々、学校などはもう当然のごとく出ていた。地域との関わりを全学年で取り組む本校では、ややもすると、同じような学習を繰り返してしまう。そんな中、全部の班から新しく出されていたものがあった。「Kぼうぶら」である。


単元名は・・・「Kasugaぼうぶらから広がるみんなの夢」

実態や子どもの思いから単元名も修正もできる!

 1学期から全員が理科の時間に栽培活動や観察をしたり、掃除の時間に草取りなどしてきた。そして先日、ついに収穫、地域の方のおかげで試食もし、それが新聞でもニュースになったとあっては、いやがおうでも子どものモチベーションもあがっている。しかもそこには、「絶滅」「復活」「地域」というキーワードがあった。
そこで2学期は教材を「ぼうぶら」とし、ここから何が再発見されるのか、取り組むことにした。また、校内研のテーマに「夢を育む子ども」があるので、こどもたちの願いを大切にする単元にもしようと考えた。
 単元名は計画では「Kの宝を再発見!夢を発信!」だった。しかし、以上のことから多少修正したのだ。

出会いの場は・・・

1学期からの栽培活動すべて!もちろん2学期の収穫・試食も。そして・・

 この単元の出会いの場は、学習計画上は2学期始めの3時間の収穫・試食など。しかし実は1学期に子どもたちが地域の石橋さんと出会ったところからスタートしていた。数ヶ月間におよぶ体験活動がすべて含まれる。これらはもともと担任が意図としていたものではなかった。ぼうぶらという生き物が、育ちながら、自らの存在を示し、子どもたちの心ににじわじわと入り込み、自ら学習の教材としての立場を勝ち取ったのである。あとは、そのぼうぶらに敬意を表しながら、私がぼうぶらと手を組んで、今後の学習単元を組み立てることになった。
 私がしたことは、「収穫・試食後の感想を各自書かせること。そして、それを発表し合うこと。」また、「自分たちが記事となった新聞やニュースとなったテレビ番組を見せて、感想を書かせること。そこでは内容だけに限らない表現・発信にも意識を持たせること。」であった。それをしっかりしておくことが、実はこのあとの課題設定や学習のゴール設定に大きな影響を与えるのだ。かくして、課題づくりへの準備は整った。