過去から未来へ続くメッセージ
〜伝えようふるさとの文化と伝統のすばらしさ〜
 
       
2000年 6年生での実践 弓削小   西尾環
  
   
 
 前年度、5年生で「竹ちゃん学習」という愛称で総合的な学習を試行した。(創意活動と図工の時間を利用して)その時、子どもたちは実に生き生きと活動し、主体的な学習が進められた。学習の中で日々たくましくなっていく子どもたちの姿が見えたものだった。竹ちゃん学習発表会の後、どの子も「楽しかったあ」と満足感にあふれていた。その子どもたちが、最上級生の6年生となった。学年始めに、ある子どもがつぶやいた。「先生、去年の竹ちゃん学習のような勉強はないの?またみんなで、あんな勉強してみたいよ。」それを聞いて担任は、「やるよ。今年は、『総合』という時間の中でね。中身は楽しみに。」と答えた。新学習指導要領への移行時期として、本校も今年は、「総合的な学習の時間」を教育課程に位置づけて実施することになった。年間50時間程度を実施することを、学校全体で共通理解した。校内研究でも総合的学習に取り組むこととし、総合的学習の校内テーマも決まった。ねらいは
  ・ 子どもにつける力を明確にすること。
  ・ 豊かな心の育成を図ること。
・ 子どもの思いや願いを生かすこと。
 
 6年では、「総合A学習」(追究・表現の学習)の中に、大単元「過去から未来へ続くメッセージ〜伝えよう、ふるさとの文化と伝統のすばらしさ〜」を設定し、大まかな指導計画を立てた。その中で、子どもの学習の場の広がりや教師の支援体制の工夫の必要性が感じられた。そこで、総合的学習の授業を、担任二人が共同で行ったり指導を分担することを事前に話し合った。さらに、音楽専科を加えた3名によるT・Tを積極的に取り入れることで、効果的な学習が進められると考えた。そして、9月になり、大単元の授業がスタートした。